HRI 2013

2013/3/3から開催されたHRI2013にて、2件の発表をいたしました。

Interaction with an Agent in Blended Reality

金井 祐輔、大澤 博隆、今井 倫太
この研究では実世界上への身体の表出とディスプレイ上の仮想空間での身体の表出がスムーズに切り替わるagent「BReA」を提案する。従来の研究では人と対話するagentとして、実世界上のインタラクションの場合ではRobotic agentの方が適していることが明らかにされた。一方で仮想空間上の情報を扱う場合はディスプレイ内に表示されるCGagentの方が適している。BReAはRobotic agent ーVirtual agent間をスムーズに変換することで、対話のコンテキストが途切れないインタラクションが可能となる。これにより例えばRobotic agentが人と一度対話した後、agentがCG agentとなって対話することでCGエージェントが実世界空間上の物体を参照することが可能となる。本研究では実際に店舗にBReAを設置し、提案するagentの妥当性を検証した。検証の結果、BReAとインタラクションした顧客はBReAの仮想空間から実世界に向けたポインティングジェスチャを正しく認識できる可能性が示された。

Understanding Suitable Locations for Waiting

Takuya Kitade (ATR/Keio University), Satoru Satake, Takayuki Kanda (ATR), Michita Imai (ATR/Keio University)
本研究では、ユーザが買い物をする間待つロボットを研究する。ロボットが待つためには、どの場所が待つのに適切かロボットが理解する必要がある。そこでまず我々は、人々がどのように待つ場所を選んでいるかを調査した。その結果「通行人に対して邪魔かどうか」「店の活動の邪魔かどうか」が重要な基準であることがわかった。これら2つの基準を用い、待つ場所を選ぶ計算モデルを開発した。本モデルでは、レーザーレンジファインダーを用いたヒューマントラッキングシステムを用いた人の軌跡情報から「通行人に対する邪魔さ」を、店からの見えやすさの情報を用いて「店の活動に対する邪魔さ」を推測している。
開発されたモデルを買い物支援ロボットに搭載し、実際の買い物使用してもらって評価を行うことで、場所をランダムに選択して待つロボットやユーザに指定された場所で待つロボットよりも、本モデルを用いたロボットのほうが適切な場所で待つという評価が得られた。

インタラクション2013

2013/2/28から3日間開かれるインタラクション2013にて、3件の発表を行います。

変化する擬人化トリガーを用いたエージェント生成

大澤博隆、今井倫太(3/1, インタラクティブ発表)
本研究では、変化するエージェントMorphing Agencyという、人とコンピュータのための新しいエージェントインタラクションのコンセプトを提案する。従来のロボットエージェントやバーチャルエージェントは、ユーザーとインタラクションするためのエージェントは一貫した様態を持つ。これに対し、本研究で提案する変化するエージェンシーでは、エージェントの様態が場面場面によって変わりうる。このように様式を変化させることで、様々な人間の状態に合わせたインタラクションが可能となる。我々はmorphExplainer、transExplainer、parasiticBeltの3つのコンセプトを示し、Morphing Agencyの可能性を探る。

ライブビデオストリーミングにおける肩乗りアバタTEROOSを用いたテレプレゼンスシステムの提案

大西 樹,柏原 忠和,今井 倫太(3/1、インタラクティブ発表)
従来のコミュニケーションは対面会話などリアル空間でのコミュニケーション、SNSなどネット空間でのコミュニケーションがほとんどで、リアル空間とネット空間を多対多で繋ぐメディアは存在しませんでした。そこで私は肩乗りロボットとニコニコ生放送を連携させることで従来ありえなかったリアルーネットの多対多コミュニケーションを実現します。

Agentを用いた実世界空間/仮想空間からの情報提示システム: BReA

金井 祐輔、大澤 博隆、今井 倫太(3/2、インタラクティブ発表)

本稿では実世界空間と仮想空間を行き来して人に情報提示を行うAgent「BReA」を紹介する.人はagentと実世界上の物体を参照した対話を行った場合,ディスプレイ上に映るCGエージェントのような2次元agentと対話するよりもRobotのような3次元agentと対話した方が共感しやすく.またディスプレイ上に映った画像を参照する対話を行う場合は3次元agentと対話するよりも2次元agentと対話するほうが共感しやすいことが明らかとされた.

ACM UIST 2012

修士2年の尾形正泰君が,ユーザインタフェースに関する国際学会ACM UIST 2012において,iRing: Intelligent Ring Using Infrared Reflection というテーマで口頭発表を行いました.

ACM CHI 2012

柏原忠和君(修士2年)、大澤博隆助教、今井倫太准教授らの共著論文が、CHI 2012の Best Note Honorable Mentionを受賞しました。
なお、日本の大学組織の研究が Honorable Mention に選ばれたのは、CHI 30年の歴史上で初めての出来事になります。